パラベンより危険?!パラベンフリー化粧品の落とし穴

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BEAUTY

刺激に大きく反応してしまいがちなお肌の持ち主、小野寺です。

敏感肌に優しいイメージの「パラベンフリー製品」。
逆に、パラベンが入っていると敏感肌には危険なイメージさえありますよね。

化粧品をパッチテストして、肌に合う、合わない診断をしている小野寺は

パラベンフリーの方が実は肌荒れしやすのではないか?

ということを体験し、悪者にされがちなパラベンについて
敏感肌に、本当に悪なのか?

調べてみました。

→パッチテストレポはこちらからご覧頂けます。

Contents

なぜパラベンは危険と言われるのか?

パラベンとは防腐剤の一種で、化粧品を腐らせないようにするためのもの。
化粧品も植物由来のものが入っているので
時間がたつと腐っていってしまいます。

殺菌や腐敗したものを、お顔につけるなんて・・・
お肌に悪いこと、この上ナシですね。

手作り化粧品で防腐剤を入れない場合、消費期限は2~3日、
冷蔵庫で保管しても1週間~10日程だそうで

商品化されている化粧品は防腐剤は必須!

その防腐剤の中でもパラベンは、昭和40年代に国が
「アレルギー反応や発がん性の可能性があるかもしれないもの」として指定した成分のひとつです。

指定成分(今は旧指定成分と呼ばれています。)に指定されたことで
パラベンは危険だ!という認識に至っているようです。

危険と言われていることは事実なのか?

昭和40年代、化粧品の成分を開示する義務はなく
化粧品にはなんでも入れちゃってOKOK!状態だったようで
指定成分表示が義務付けられた当時は
肌トラブル被害が相次いでいたそうです。

このため、国は認めている成分だけど
アレルギー出やすい人は表示見て、自分で気を付けて。

ということで指定成分の表示を義務化。

パラベンの危険さを周知させるというより
アレルギー反応がでたら自己責任でね。という意味合いと取れます。

そもそも本当に危険なら国は認可しないですよね。

実はパラベンは、化粧品だけじゃなく私たちの生活に普通に存在していたりします。
食品の防腐剤、お薬にも使われていています。

参考:パラベンのいろいろ

化粧品に使われるパラベンは

ブチルパラベン
プロビルパラベン
エチルパラベン
メチルパラベン

とあり、殺菌力の強さはプチル>プロビル>エチル>メチル
の順です。

今は改良技術も発達し
長年使われいて実績もあり、アレルギーに関してはおこる可能性は限りなく低く
重大なアレルギーの報告はない

とのこと。

メチルパラベンは、低刺激で敏感肌の人でも使えるものだそうです。

ただ、万人に大丈夫!安心!というものは、どんな成分でもありません。

安全に使えていた化粧品が突然合わなくなったり
逆に、合わなかった化粧品が合うようになったり

お肌は日々いろんなものを感じているようですから。

実際、小野寺は化粧品の製造メーカー勤務のお友達にパラベンについて聞いてみたら

パラベンが一番安全なんだよね。
でも、パラベンフリーって言ったほうが売れるから
販売側がパラベン入れないで下さいって言ってくるの。
正直、パラベン入れたほうがいいのにと思うー。

ということを言っています。

また、「ヒルドイド」という処方箋で出される
アトピー患者や、赤ちゃんにも使える保湿ローションやクリームにも

パラオキシ安息香酸エチル(エチルパラベン)
パラオキシ安息香酸プロピル(プロピルパラベン)が入っています。

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販売側都合の「パラベンフリー製品」

パラベンフリー製品でも防腐剤は必須ですから、何かしら防腐剤を入れないといけませんよね。
パラベンは指定成分に指定されたとうことからも読めるように
非常に高い殺菌力がウリです。
だからパラベンは化粧品の0.1%未満の配合量に定められています。

ところが、パラベンフリーになると殺菌力が弱く
そのため、量を沢山入れなければいけません。

それに忘れてほしくない事が
指定成分外でも、アレルギー性・発がん性成分はあるということです。私たち消費者側は知らないだけなんです。

パラベンを入れないかわりに
他の防腐剤を沢山入れていたり、パラベンより刺激のある防腐剤を入れている場合があります。

パラベンフリーだけど
危険性フリーではないってことですよね。

パラベンフリーでよく使われる防腐剤の危険性は?

パラベンと一緒に使われる防腐剤で「フェノキシエタノール」があります。
これは殺菌力が弱いそうですが、パラベンと一緒に使うことで
パラベンの殺菌力を効きやすくする効果があるそう。

だから、どちらも少量で済むのですね。

ところが、パラベンを入れず、フェノキシエタノールのみで「パラベンフリー」化粧品を作る場合
フェノキシエタノールの殺菌力はパラベンの3分の1程度なので
パラベンの3倍入れないといけません。

本当なら、防腐剤は肌に乗せたくないものなのに
お肌により多く防腐剤を乗せることになってしまいます。

フェノキシエタノールは旧指定成分に指定されていませんが
パラベンと同様に、アレルギーが出る等、合う人合わない人がいます。

パラベン入ってるのにパラべンフリー。何?嘘つきなの?

↑小野寺、心の声。です。笑

これは「キャリーオーバー」と呼ばれるもので、原料から成分を抽出する時や、成分の安全性の為にパラベンを使う時は
パラベンの表示をしなくていいことになっています。

それに、製造者や販売者は、原料を買って化粧品を作るので
原料がパラベンを使って成分を抽出したかとか、知らないこともあります。
(原料メーカーがネットで開示しているところもありますが、そこまで見ているのか分かりません)

原料の加工法まで知らないし
表示しなくていいことが合法なので、嘘つきではないのですが

気になる人は、パッチテストで調べたほうが安全ですね。

口コミで大丈夫そうだと思っても
実際に使うのは、口コミを書いた人ではない、あなた自身なのですから。

パラベンの代わりの多価アルコールで肌荒れ?

また「パラベンフリー」で変わりに多価アルコールを防腐剤として使ったもので肌荒れを起こす方は多いそうです。

・ペンチレングリコール
・ヘキサンジオール

等です。

ちなみに、市販でなかなか合う化粧品がない小野寺は
ビーカー片手に、手作り化粧品を作っていたのですが

たまたまその原料屋さんにパラベンはなく、ヘキサンジオールを防腐剤として売っていたので
手作り化粧品はヘキサンジオールを配合していました。

敏感肌でも使える防腐剤として売っていたので。
ですが3日ほど使っていたら、鼻の横がブツブツしてきまして

変なものでも食べたかな?と思っていたのですが

パラベンについて調べているうちに
防腐剤として使用したヘキサンジオールで肌荒れしやすいという皮膚科医のブログを見て

これか!ブツブツの正体はヘキサンジオールか?!

というわけで

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さようなら。。。

ちなみに、全体の1.5%から2%を配合しています。パラベンなら0.1%以下で済むところなので10倍以上配合していることになりますね。

※ヘキサンジオールが悪いのではなく、防腐剤として使用した場合
配合量が多くなることに問題がありそうです。

結果、私たちはどうすればいいのか?

化粧品選びの際に、イメージや広告、口コミで決めてしまうまえに
サンプルを取り寄せてパッチテストを行うことで
自分にちゃんと合うのか合わないのか見きわめることができます。

敏感肌の人はサンプルをもらったら、香りやテクスチャーチェックの前に
お肌に合うかどうかのチェックをするのがおすすめです!

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