「一生の安定」を求める女子は必見!知るは一時の面倒、知らぬは一生の負け犬。【前編】

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LIFE

ピリ辛コメンテーターの佐藤です。
今回は結構まじめな話です(笑)

男性脳男子が「頂点」を目指すのと真逆で、女子脳女子は通常「安定」を重視するものです。

しかし、これからは激動の時代。

「安定」は手に入りにくくなると予想されます。
正確に言うと、今までと同じやり方を続けていると、
不安定ループに陥る可能性が高い時代に入っていきそうです。

「頂点」を目指せそうな男をつかまえたつもりで失敗(セレブ専業主婦の落とし穴)や、
「安定」第一で進んだつもりで失敗(ピントズレの落とし穴)が待っているので、
大量の失敗者と、一部の成功者にクッキリと別れ、
格差が広がっていくのが今後の世界です。

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ぜひ、人が知らないうちに、
本当の知識、そこから紡ぐ本当の知恵を身につけて、
激動の時代を有利に走りぬいてください。

実は、そんなに大変なことをしなくても安定は手に入ります。
しかし、ダメな人たちは転げ落ちていくということです。

次の聞くワードはすべて、
女子が「一生の安定」を確実に手に入れられるかどうかに関して、
重要な関連性も持っているワードです。

・早帰り
・人手不足
・1人当たり生産性
・賃上げ
・専業主婦
・育休
・非婚化・晩婚化
・生涯独身
・年金支給開始年齢引き上げ
・増税

これらのワードを見て、
「あー。あれのことを説明しようとしてんのね。」という方は、
ここから先は読まなくてもよいでしょう。

わかっている人からすると、
当たりまえの話ですので。

佐藤の感覚では、
正確に理解している女性は100人いて10人くらいではないかと思いますので、
「何いいたいの?」という女性はぜひしっかりと読み込んで、
自分なりに検証し、自分の知識として、
また自分の事情等を絡めて自分の知恵として、
今後のサバイバルプランに織り込んでください。

できるだけわかりやすく説明するため、一部厳密ではありませんが、
大事な点を理解するには支障ありません。

 

Contents

すべての基本は少子化と高齢化

日本人で、少子高齢化で大変だ!という話を聞いたことがない人はいないと思います。
大変な事態になった原因をまず振り返ってみましょうか。

1945年に終結した第二次世界大戦。

終戦後戦地から帰ってきた男性は、政府からの奨励もあり、子作りに励みました。
いわゆる第一次ベビーブームというやつです。
つまり、少子高齢化と真逆の「多子若年化」状態になっていたのが
1950年代から1980年代。
彼らが団塊の世代と呼ばれる世代ですね。

こういう時代でも、元気に働ける人が高齢者の年金を支えるのですが、
5人で1人、10人で1人を支えればよいので楽ちんです。
若者は自分が先にもっと豊かにと一生懸命に働いてたくさん消費しますから、
当然景気もよくなりました。

その後、第二次ベビーブーム(第一次ベビーブームで生まれた人の子供)が
1970年ごろに起こり、その子供世代はすでに40代ですね。
団塊世代ジュニアと呼ばれています。
キムタク、中居くん、マツコデラックス、貴乃花親方。
彼らは第二次ベビーブームのピークであった1972年生まれです。

彼らの世代は、就職するときに「就職氷河期」と呼ばれるくらいに
会社が人を雇う余裕がない時代でした。
同年齢が一番多く、入試で一番苦労した世代なのに、入社できなかったわけですね。
バブルが破裂した直後で、金融機関もバタバタ倒れ、日本中の景気が悪くなっていた時代です。

彼らの世代が大きな分岐点でした。

彼らは大きな世代の塊でしたが、
少し年上の先輩のようにバブルで浮かれた思いをしたことがないのです。
当然、冷静に、慎重になっていきます。
結婚どころか就職もできず、
フリーターと呼ばれる人もたくさん出てきたのがこのころです。

こういう大きな世代の塊が、結婚に慎重になり始めると、
毎年のように生まれる子供が減っていきます。

日本では結婚しない男女間で子供を作ると
すごく不利になっているので婚外子がとても少ない。
結婚することによる経済的負担を負えない、
イコール、子供が減るという図式になります。

さらに、日本が製造業で世界を席巻していた時代も終わりを迎え、
まじめにコツコツ会社の命令に従っていれば
中流家庭を持つことをほぼ約束された時代は終わってしまいました。

韓国、台湾、東南アジア、中国と、
まじめに仕事するだけならもっと安く同じ仕事をできる国が、
次々と頭角をあらわしてきたので仕方ありません。

ちょっと前に世界の亀山と自慢していた液晶のシャープは台湾の会社に買収され、
東芝も債務超過であわや上場廃止、
これを虎の子の半導体事業を売却することで一時的な難を逃れたのも
日本の外にもっと効率的なライバルが続々と出てきて、
あっさりと追い抜いて行ったからです。

東南アジアが元気なのは、多子若年化のおかげが大きいです。
ベトナムなんて平均年齢が20代ですからね。
ベトナム戦争とその後の技術改善で大きな恩恵を受けています。
ちなみに日本はベトナムよりも平均年齢が20歳高く、これからもっと高くなっていきます。

さて、まじめだけが取り柄、
年功序列で給料が上がっていくと信じていた日本オジサン達は
今後の不安が募ります。

下請け企業もどんどん条件が厳しくなっていきます。

会社はおじさんの給料を上げたくありません。
従業員が足りなくても正規雇用をすると
終身雇用と企業年金で一生守っていかねばなりません。
だから、企業は非正規雇用で人手不足を解消せざるを得なくなりました。
こういうチャンスで成長したのが
リクルート、パソナ、テンプ、アデコなどの人材派遣企業ですね。

でも、医療技術が発展して、薬や手術で死ぬ時期はどんどん先に延びていくと、
高齢者人口は減りません。

日本は国民皆保険という手厚い医療費負担を減らせる制度があるので、
高齢者は少額負担で病院に行けてしまいます。

医者は、法律で患者を死なせないことを最重要とするように言われているので、
余命わずかの高齢者に、高額の薬、手術で延命します。

そして、健康保険を支えるのも現役世代なので、社会保険料の負担も上がっていきます。
アメリカでは国民皆保険という制度がなく、
お金持ちでないと医療サービスを受けられませんから、
高齢になると低スキル低賃金の労働者は自動的に病気で亡くなって、
高齢化が進みにくいという賢い仕組み?になっているのですね。
どっちがよいかは難しいところですが。

こうやって、
将来不安が年々大きくなり、
安心材料が出ないどころか、
これから数十年にわたって
更なる産業革命(AI革命、破壊型革命(Disruptive Innovation))と言われ、
多くの仕事が将来なくなってしまうと言われています。

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さらに、出産すると会社に残れない、
収入が結婚すると実質減るという状況になるので、
結婚しない、子供を作らない、作っても1人だけ。ということになっていきました。

アマゾンがコンビニを始めました(Amazon Go)、
今度は医療サービスも始めるそうです。

AIと監視カメラという技術でレジを自動にして、
クソ高い医療コストを大幅圧縮するために医療最適化をするそうです。
こうなると小売り企業、製薬会社、病院、生命保険なども
今までのようなレベルで給料をもらうことは難しくなっていくでしょう。
しかし、消費者としては価格が下がっていくということでもあります。

高齢化とともに少子化になるということです。

当たり前のことですよね。

だから、先のことをあまり考えない人が真っ先に結婚して子供を作り、
賢い人は結婚しないという選択が増えていったのです。

将来の日本に大きな危惧を感じるのは保守派の安部首相としては当然でしょう。
なんとかしないと!と思っているはずです。

 

1人当たり生産性向上とか早帰り奨励とかって何が狙いなのか?

 

最近、安部内閣が日本の成長戦略として、
「1人当たり生産性の向上」と連呼してます。

あえて簡単に説明すると、
「会社の1年の利益(本当は付加価値)」を「従業員の人数」で割り算したものが「1人当たり生産性」というイメージです。

これが日本は非常に低いのです。
世界の先進国の中では抜群にダメです。

個々の日本人が無能だからというよりは、
大企業を中心に、無駄なことばかりやっているからです。
大企業では無駄な会議に参加して発言もせず何も決めず何もやりませんから当然です。

この人達(特におっさん)が住宅ローンの支払いのため、
お小遣い稼ぎのため、
また、社内で評価してもらうため、
やることなくても、やることを無理に作ってまで、
無駄な残業をするという特殊な勤労風習が日本にだけあります。

だから、大企業を中心に、
会社に早く来て、17時には帰れ!という号令が出ているのです。
「早く帰って充実した私生活を送ってほしい」というより、
無駄な残業代を払う余裕がないので「実質減給」です。
残業をしているおっさんを高く評価する滅私奉公人事制度の会社は世界で戦えません。

もう1つ政府が気にしていることがあります。
高齢者がどんどん定年退職し若者が少ないので深刻な人手不足になっています。

今の技術レベルの状態を前提とすると、
足りない人手は、外国からの出稼ぎか、
無職の日本人のどちらかで補充しないといけませんが、
日本の独自の仕組みが色々あって外国人を本格的に増やすには難しい課題が残っています。

そこで目を付けたのが、
優秀なのに会社の人事制度がダメなせいで無職になってしまった
専業主婦にカムバックしてもらおう、
結婚・出産しても会社に残って生き生きと活躍してもらう女性を増やそう、
という狙いで職場環境を改善しようということです。
だから早帰りを奨励しているという面も強いと佐藤は考えています。

子供を迎えにいくため早帰りすると非難されたり、
昇格の足を引っ張られる、
本当は正社員でバリバリ仕事ができるのに非正規雇用で単純労働になったり、
正規雇用の若い女性よりもはるかに内容のある仕事をしているのに、
評価・待遇は正規雇用の若い未婚女子が上となれば
バカバカしくて頑張る気になりませんよね。

こういう問題を解消して、
優秀な女性には、結婚・出産もしてもらいたいが、
さらに仕事も続けてほしい、
という方向を打ち出しているのが、
早帰りシフトとか育休とかの働く環境の改善というものです。

某大企業で若い女性の自殺いう痛ましい事件がありましたが、
残業圧縮の掛け声として利用しているだけで、
その本質は女性が働きやすい職場環境にしないと人手不足問題が解消せず、
税金や社会保険料を徴収して高齢者の生活を支えることができない
という危機感にあるのです。

佐藤は、
自分で好きなことをやりたいので、
自分で会社を複数経営しています。

残業時間なんていう感覚はなく、楽しいし、
お客さんの喜ぶ顔が見たいので、
かなり長い時間働いていますが、別にストレスも感じません。

本当は残業時間自体の影響は大きくなくて、
理不尽で無能な上司や同僚、くだらない仕事に絶望し、
深刻な心の病にかかったことが本当の原因でしょう。

しかし、
こういう取り組みは結果が実を結ぶまでに時間がかかります。
だから、増税したり、社会保険料を上げたり、年金支給年齢を引き上げたりして、
高齢者の負担もお願いしつつ、
結局は現役世代からさらに搾り取るという方法になってしまいます。

消費税の増税部分は社会保障費に充てる可能性が高いですよね。
会社の税金である法人税はグローバル競争上高いと不利なので下げてますが、
これも合わせて個人からしっかりと取る個人増税の方向性にあります。
今は、稼ぎからの税金(所得税、住民税)と社会保険料ですが、
今後は親が亡くなった時の税金(相続税)も増税対象になっていくでしょう。

「働く」とは、
上司の言われたことを怒られない範囲でやることではありません。

傍(はた)を楽(らく)にさせてあげることが「はた・らく」です。

当然、自分のことが一番大事だけど、
他人のために役に立ちたいと思う気持ちもある精神的に自立しているオトナ女子は、
仕事がちゃんとした仕事なら、
働くことは苦痛ではないはずです。

こういう「働く喜び」を感じられる正常な人としての成長を経た女性は、
これからの時代で圧倒的勝ち組になるでしょう。

オッサンにとってはピンチ以外の何物でもないのですが、
誰かのピンチは別の誰かのチャンスになります。

今まで虐げられてきた、
優秀で努力できる女性にとっては大チャンスなのです。

しかし、他者に依存して生きていけることが
オンナとしての価値を示すと勘違いしている女子にとっては、
厳しい余生が50年、60年、70年と続くでしょう。
先進国での女性の待遇にようやく追いつくということでもあります。

甘えたオッサン、甘えたコドモ女子にとっては厳しい時代。
でも、オトナ女子にとっては楽園となる時代が到来します。

長くなったので今回はココまでです。
【後編】では、どうやってサバイバルし、「一生の安定」を手に入れるかについて説明しますよ。

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