化粧品の裏話。危険な化粧品の見極め方

choicelog.net secret - 化粧品の裏話。危険な化粧品の見極め方
BEAUTY

最近化粧品の分析にはまっている佐藤です。

つい先日、とある大手の化粧品メーカーさんの開発責任者と話しをする機会がありました。

女性の多くが化粧品に期待していることと、化粧品業界の内部の現実に、結構大きな乖離があるなー、と思ったので、
聞いて思ったことについて、簡単にまとめてご紹介したいと思います。

今後の化粧品選びの際、頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。

Contents

大きな化粧品メーカーが重視しているのは、瞬時の使用感と香り

ブランド力のある化粧品メーカーの場合、大量に化粧品を作って、ものすごい広告費をかけるので、大量に売りさばく必要があります。

人気女優のイメージでブランド名を覚えておいてもらい、化粧品をデパート等で手に取って、その場で買う気にさせるためには、
使用感と香りが重要なので、各高級ブランド化粧品は、ほぼすべての力を割いているとのこと。

頑丈な肌で、瞬間的な癒しさえあれば満足できる方にとってはよいのでしょうが、
最近どんどん増えている敏感肌の女性にとっては厳しい現実があるようで。

なぜかというと、化粧品の4要素
①有用性(キレイになる)、②安全性(危険じゃない)、③安定性(時間たっても同じ)、④使用性(ここちよい))のうち、
敏感肌の女性にとって②安全性がまずは第一、もちろん①も大事でしょう。
これらと④使用性(使用感とか香料)は、相反してしまう(使用性を上げると安全性が下がる)という基本関係にあるからです。

しかし、大手メーカーは大量にさばかなくてはなりませんから、瞬間的に買う気にさせ、多少の肌荒れが起きて、クレームが来ても、仕方ないという立場をとるしかありません。
深刻な肌荒れを起こす方は稀(まれ)、ブランドイメージがよくて人気のある女優を広告に起用しておけば、多少のクレームは打ち消せるということです。

冷静になって考えてもらうと、高い化粧品代の大半は、広告費とメーカーの儲けで、内容物のコストはたかがしれてます。
できるだけ成分等をしっかりとみて、ご自身の肌に合わないものは、勢いで買わない方が賢明でしょう。

特別に大きな化粧品メーカー以外のほとんどの化粧品は、ほとんど成分が同じ

ブランド力のない化粧品メーカーは、自社で化粧品製造工場を持っておらず、製造は外部に委託するケースがほとんどです。
それがいけないということではないのですが、OEMメーカーとしては、毎回成分を変えてしまうと、安全性や安定性といったメーカー責任を問われる可能性が高まってしまいます。

そこで、結局、大半の化粧品メーカーは、イチオシ成分を今の流行有用成分として打ち出し、残りの基礎成分は3択から選ぶというような状況が実態ということです。
でも、値段は広告費をどれだけかけるかで、雲泥の差になることも。

このような化粧品メーカーがやることは、2つです。

1つめは、ものすごく画期的なイチオシ成分がいかに凄いかをイメージ的にゴリゴリ押してくる、
2つめは、ネガティブキャンペーンです。

つまり他の化粧品の成分が危険と誇張することで、自分の製品が優れていると錯覚させる方法です。

実際、佐藤がある化粧品会社が実施する敏感肌女性のモニター調査をサポートした際、
ネガティブキャンペーンで危険とされていた成分と、危険とされる成分の代わりに入れてある代替成分で、
どっちが肌荒れを起こしたかというと、
圧倒的に代替成分の方で辛い症状に悩む女性が多かったというのが現実です。

化粧品は、安定性(時間が経っても変わらない)がないと話になりませんから、防腐剤を入れる必要がありますが、大手OEMメーカーさんの話によれば、一番確実で安全なのは、結局、昔から使われているパラベンで、その中でも特に安心なのがメチルパラベンということでした。

意外じゃないですか?
パラベンフリーとかよく目にしますよね?
でもパラベンフリーをどうやって実現しているかを確認しないと、もっと危険な成分を顔に塗り続けることになってしまうかも、というのが現実なのです。


逆に、なんとなくイメージのよい植物性防腐剤や、防腐剤不使用等の化粧品は、本当はオススメしないとおっしゃってました。
結局、効果(腐らない)が出ないとまずいので、刺激を受ける人には刺激になる成分を大量に入れないといけないからだそうです。

高級ブランド化粧品が自分に合うかどうかは、デパートで少量もらって、自宅でパッチテストをしてみるとよいと思いますよ。
佐藤の独断評価では、安全性を気にしていない化粧品は、
1韓国コスメ、
2高級デパートコスメです。
頑丈肌、イメージ重視の女性向けの化粧品と言えるでしょう。

敏感肌女性にとって理想的な化粧品

敏感肌女性にとって理想的な化粧品は、使用感はあまり重視せず、安全性と有用性を追求するために独自の基礎成分を採用している化粧品です。

結局、化粧品に何を求めるのかということになりますが、キレイになりたいから化粧品を買っているのに、キレイにならない(有用性が低い)、逆にキレイじゃなくなる(安全性が低くて肌荒れを起こす)では、完全にお金の無駄になります。

でも、ついつい高級ブランド化粧品を使っている自分イメージに酔いたくなるのも女ごころというもののようで、
化粧品メーカーさんの話では、

結局、使用感と広告イメージだけで、ほとんどの女性が買う気になってくれるので、有用性とか安全性を気にする必要なし、というバッサリ感。

女性の脳メカニズム上、余計な説明よりも、瞬間的な心地よさと憧れイメージがあれば十分ということのようです。

敏感肌女性にとって本当に一番よいのは、安定性と有用性を追求するために、肌荒れしにくい成分を除いて実験を何度も重ねた、
引き算基礎成分+求める効果が見込める有用成分の化粧品でしょう。

あと、広告を過剰にやっている化粧品は、実は中身は使用感だけなので、基本的に手を出さない方が身のためです。

ちょいすログで記事を書いている小野寺は、相当な敏感肌で、最近、お気に入りのスキンケアをいくつか選んだそうです。
敏感肌女性は参考にされたらどうでしょうか?

佐藤執筆の記事一覧

ピックアップ記事

関連記事一覧